こんにちは、たまこです。
今回は息子の療育についてまとめてみたいと思います。

生後~2歳頃まで
息子は生後11か月から保育園に通っていたのですが、その頃はドイツに住んでいました。
2歳までその保育園で通っており、お友達を噛んでしまうことがあるとは聞いていましたが、その年齢(特に男児)は他にも噛み癖がある子も数人いるようで、園でも「噛む子にはどう接したらいいか」みたいなセミナーも開かれていたくらいだったので特に気にしてはいませんでした。
発語も娘に比べると遅いな~とは思っていましたが、1日8時間は保育園でドイツ語を浴び、家では日本語という生活だったので、そういうこともあるだろなと。
ドイツはおおらかなので、個人面談でも
「息子ちゃんはとってもいい子よ~~♪」
しか言われないので、特に問題視していませんでした。
日本帰国 プレ幼稚園に入り問題だらけ!!!
息子が2歳で帰国し、3歳の誕生月からプレ幼稚園に通いました。
しょっぱなからお友達を叩いたり噛んだりと問題行動だらけ…もしかしたらドイツでもあったかもしれなかったですが、(自由すぎて)問題視されてなかっただけかもしれませんが、お迎えでは常に”こんな悪いことしました”、”こんなことしました”。そして「保護者に謝ってください」と。
謝ったら謝ったで、また園長先生から「向こうの保護者の方が謝り方が足りないと言っているので、今後の付き合い方も注意してください」との電話が。
ドイツから日本で環境も変わり、この頃はホント辛かったです。
泣きながら電話したのが自治体の発達支援センター。それが2023年の夏ごろ。しかし予約がいっぱいで、1回目の相談予約が取れたのは2023年の12月でした。
発達支援センターでの相談
自治体の発達支援センターでは、まず面談を行ってから「JSI-R(Japanes Sensory Inventory Revised)というテストを受けました。これは行動チェック表のようなもので、
・前庭感覚
・触覚
・固有受容覚
・聴覚
・視覚
・嗅覚
・味覚
・その他
・総合点
これらを点数化してはかります。
息子は触覚と固有受容覚、その他がレッドの判定でしたが、はて?という感想。
色々な検査が終わり、6月にようやく自治体の発達支援センターで「個別専門指導」が受けられる承認が下りました。
その間春から私の仕事が決まり、息子もプレ幼稚園から保育園に変わりました。
正直プレ幼稚園は「いい子(=大人にとって扱いやすい子)」を求められている感じが厳しかったので、保育園に行けてホッと一息…
つくわきゃない!!!!!
新しい保育園でも問題だらけ
3歳で保育園入園した息子。またまた問題が多いようで…。
やはりメインは他害です。お友達を叩く、噛む。そして早々に園長から言われました。
「今のままでは難しいので、病院で診断書をもらって加配をつけさせてもらえないか」
その時初めて”加配”という言葉を聞きました。「加配(かはい)」とは、保育園や幼稚園などで、障害のある子どもや集団生活を送るにあたって困りごとを抱えている子どもに対し、通常の職員数に加えて先生を配置することです。診断書をもとに加配が決定した場合、保育園は自治体から加配にかかる費用(人件費など)の補助を受けることができます。
先生から保育園の様子を書いた手紙をもらいました。
< 食事 >
・主食を食べ終わるとおかわりを求め、立ち歩いてしまう。
・保育者がそばにつき、食材を口に運ぶと食べられることもあり、食べられるとわかるとひとりで食べ進めている。
< 睡眠 >
・布団に横になることが苦手な為、抱っこで入眠している。
・2時間程度寝ており、目が覚めても静かに布団に横になっている。
< 排泄 >
・保育者と一緒にトイレに行き、便座に座って排泄することもある。
< 着脱 >
・着脱自体は1人で出来るが、周囲の環境が気になってしまう為、保育者と1対1で着替えてい
る。< 制作 >
・丁寧に糊をのばし、楽しんで行っていた。
< 遊び >
・保育者とキャッチボール、鬼ごっこ、虫探し
< その他 >
・人懐っこい。
・座っていることが難しい。
・階段の柵の鍵を開け、下りようとする。窓を開けてテラスに出る。
・トラブルがなくても、友だちを急にたたく。
春に予定していた遠足も、息子が理由で(見る目が足りない?)いけなかったようです。
申し訳ないですが、息子をどうするわけにもいかない。息子が悪い。でも、息子も責められない。
そんなんで自分ばかり責めていましたね。
近くの小児科にことの経緯を話すと、すぐに診断書を書いてくれました。これまで何もわが子を見たことがないのに、すぐに書いてもらえるんだなぁとぼんやり思いながらも翌日には診断書をもって保育園へ。
園長先生はびっくりしてました。行動が早いこともありますが、多くの保護者は加配が必要という事実で結構悩んでしまうようです。勿論私も、どうして普通の子供を持てなかったんだろう、どうして難しいことばかり起こるんだろう、本当は息子はそんな子じゃないのに、と思い悩んでおりましたが、事実は事実として受け止め、できることをできる限りやるしかない、と覚悟ができました。
発達支援センターでの療育
発達支援センターは1回600円で半年間、月に1回50分の療育が受けられることになりました。
前半は小さな体育館のような場所でトランポリンをしたり、ブランコをしたり、ぐらぐらするマットの上でマグネットの魚釣りをしたり…息子のようにうまく座っていられない子は体幹が弱いことも原因の一つということ。身体を動かすことで、それを鍛えていくんですね。
そして後半は机がある小さな部屋で、粘土やビーズ等を使って主に手先を鍛える練習をしました。
毎回息子も楽しそうに療育を受けており、同じような問題を抱える子が来る場所で、問題に精通した人と個別に話す機会を持てるというのは非常にありがたかったです。自分の思いを口にすることで、整理できたこともたくさんあります。
しかし、療育期間である半年が過ぎると、次は2か月に1回の療育になります。
1か月に1回でも少ない気がするのに、2か月に1回って意味あるかな?
そして加配の診断をもらうときに感じていたざらつき。
「ここの人たちって、結局は診断書はかけないんだよなぁ…。」
病院の療育施設での療育へ
秋口から、自治体の療育センターが終わったら「医師」がいる場所で療育を受けられるようにしよう、と考えていました。
私の住む地区で非常に大きい、重症心身障害児も扱っている療育施設に電話し、また数か月越しで初診予約が取れました。
療育関係でとにかく言えることはですね、
予約に時間がかかるから、1秒でも早く問い合わせを!!!
ですね。
11月に初診で、まずはテストをします、と予約が取れたのは1月でした。
その間に療育手帳を取得した
障がいを直視すると決めてから、平行して療育手帳についても調べていました。
もし取得できてしまっても、それはそれで現実を直視することがつらい。
そう思いながらも、もし療育手帳が取れれば以後加配を付けるために毎年書いてもらう診断書(5,000円くらいかかった)も不要になり、そのほか色々な場面でのサービスが受けられます。
夫や私の両親からは「そこまでしなくても…」という声がありました。彼らは私以上に現実を受け止めきれなかったようです。でも私は、ただただ現実を受け入れたかった。息子の状態を第三者によって正確にみてもらい、彼に必要な環境はできるだけ整えてあげたかった。
そのように説得し、こちらも時間がかかりましたが、12月に予約が取れました。
隣の自治体の児童相談所で田中ビネー知能検査を受け、IQ72ということで軽度知的障がい者として療育手帳が翌月に交付されました。冬は大変でしたね~とにかく療育関連祭りでした。息子も大変だったと思います。
療育手帳交付に先だち、テストの日には「『総合判定区分』確認証明書」をできればお願いした方がよいです。これをもって療育手帳を受領できるもの、として先行して補助が受けられる場合があるようです。
うちの自治体では「判定日」の月から月々約5,000円強が支給されますし、税金の控除が受けられます。これらのお金は息子の将来のために積み立て投資に回しています。
療育手帳についてはまた詳しく書いていきたいですね。
医療機関はやはり良い
医療機関での療育については、3か月に1度の医師からの診察、プラス1か月に1度の作業療法で進めることになりました。1回50分、机に座ってパズルをしたり、お箸の練習をしたり、たまにトランポリン。内容は自治体で受けていた作業療法とあまり変わりはないです。
とはいえやはり作業療法士のレベルが高いな~~と感じます。たまたまよかっただけかもしれないですが、こちらの言ったことをよく覚えているし、子供の成長にも敏感に反応してくれている。そして医師に相談しやすくなったこともありがたい。
働くワーママにとっては月1回早退しなければならないのは厳しいですが、プロに見守られている環境は精神衛生上とても良いです。
「特別児童扶養手当」は却下だった
ちなみに2月には特別児童扶養手当の申請を行いました。
これは障害の程度に応じて1級または2級として認定されます。自治体からは、軽度だと恐らく難しいのではないかと言われましたが、医療機関からは、やってみましょうかと言われたので申請してみました。診断書は1万円くらいかかりましたが、トライしてみないとわからないですからね、このレベル感は違うんだなという事がわかっただけでも良かったと思います。
コペルプラスにも通っている
医療機関の療育は月1回。
ちょっと少ないな~と感じて週1回コペルプラスにも通っています。
軽度障がい者あるあるかもしれないですが、とにかく「習い事」ができない。
例えば水泳自体はできたとしても、「集団で習うこと」「ルールを守ること」は不得意なのです。
なので、習い事はできない代わりにコペルでちょっとお勉強してもらっています。
こちらは自治体で「児童通所受給者証」を交付してもらうと、年少さんから年長さんは補助により0円で受けられます。マンツーマンで50分しっかり療育していただけて、本当にありがたい。
まとめ
ざざっと書いてまいりましたが、ここまでは息子の療育のために行った全てです。
振り返って、結構短時間に色々やってきたんだな~と自分でも驚きました。
とにかく後悔したくない、息子にとってよい環境にという一心で駆け抜けてきました。
今は3か月に1回の医師との診察に、1か月に1回の医療機関での療育、そして週1回のコペルプラスでの療育を行っています。
皆さまのご参考になれば幸いです。
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