先日自治体の発達・教育支援センターに行ってきました。
就学相談とは?
就学相談とは、子供が小学校に入学するにあたって、どのような学びの場が適切かを検討するために、保護者と教育委員会などの専門機関が相談を行うこと。
私の自治体では年中児の2月から開始するということで、2月に入ってすぐに電話予約を取り、3月で日程が決まりました。2月に予約取れるだろ~と思いきや、やはりスタートダッシュで予約してくる人が多いんだな。
息子の状況
うちの息子は年少冬にはかった田中ビネーでIQ72。軽度知的障がいで手帳を持っています。
年少で保育園に入園してすぐさま「加配をつけたいので診断書をもらえないか」と先生から相談があり、現在加配を付けてもらってます。
ベネッセのこどもちゃれんじタッチを受講していますが、やはり明らかにひらがなと数字の認識が弱い!特にひらがなは全然覚えようとしないし、覚えても忘れちゃいます。一個下の年少レベルのワーク「キッズワークプラス」だけ別購入していますが、そこでもひらがなが入ってきていて、ついていけなくなっているレベル…。ひらがなは小学生になってから、なんて聞きますが、いや~入ったらすぐにどんどん進むのを娘を見て知っているので正直厳しい。
そして何より集団行動が苦手で、皆と一緒に運動したりリトミックしたりすることが難しい息子。最初は他害もよく出ていたので、加配の先生と一緒に他の部屋で過ごす時間も多いので、正直「通常学級は無理だよな~~」と思ってました。
どんな選択肢があるのか?
ここですよ!知りたいのは。
結論、選択肢としては
① 通常学級に通わせて週2時間特別支援教室に行く(いわゆる、通級)
② 情緒障害のある児童・生徒を対象とした特別支援学級に行く(情緒級)
③ 知的障害のある児童・生徒を対象とした特別支援学級に行く(知的学級)
④ 支援学校にいく
①については週2時間で意味あんの?という感じ。最初は通常学級から始めても…という声もありましたが、そもそも現在ガッツリ加配がついている状況で通常級に行く姿が全く想像できない!毎日クレームの嵐になりそうだし、息子もかわいそう…
②については、どうやら情緒級希望者が年々多くなっていることが原因か?方針が変わり、1年生では情緒級が選べなくなることがわかりました(!!!!)つまり、全員がとにかく通常級に入れられ、やっぱり情緒級で…となった場合は学校や支援機関と相談して2年生からうつれるということ。学年途中の移動も無理と!1年生、どんだけカオスになるの?!さらには情緒級は子供の特性から見学もできないということ。
④については秋に学校見学済み。基本は「自立」を目標にしたプログラムが高校まで組まれていて、息子としてはもう少し色々できる部類なので選択肢から外れていました。
…というわけで、消去法で現在③知的学級を選択できればなぁと思いました。
知的学級はどうやって決まるのか?
ここ、トリッキーです。
まず知的学級の場合、医師の診察記録が必要になります。ここの「知的障害の有無」で「有」となれば知的学級に行く(ことができる)。「無」ならば、行くことはできない。
ただし!
「有」となった場合でも、保護者の希望により通常学級に通わせることはできます。
でも!
その場合は、特別支援教室や情緒級を選択することはできなくなるということ。本気の通常学級以外の選択肢がなくなるってことですね。どゆこと~~!?
就学相談の担当者曰く、息子君のような田中ビネー70台の子は、知的障害有りとなる可能性が高いということでした。そして1年前に受けた田中ビネーの結果は今回の就学検討会での資料として使えるので、恐らくこの結果をもって診断をしてもらえば「障害有り」になる可能性が高いってことですね。
もし新しく知能テストを受けなおすのであれば、同じ田中ビネーは受けてから時間が短いので「WISC」を受けることになるでしょう、とのこと。
しかし…受けなおして結果判定が「知的障害無」になると、知的学級は選択できなくなるのか…。
知的学級はどんな特徴がある?
- 小人数制
希望の学校では8人の児童に対して1人の先生+補助の先生1人! - 特別なカリキュラム
通常学級とは異なる学習内容になります。能力に合わせた指導が特徴。栽培活動等、生活の中から課題を見つける学習時間も豊富 - 通常学級との交流
給食や音楽図工体育等、児童ができそうな部分は通常学級との交流もあるということ - 他校の知的学級との交流
結構あるようで、保護者が協力する場面もあるとか
更に、知的学級は学区外になるため通学バスが用意されています。至れり尽くせりな…。ちなみに情緒級も学区外ですが通学バスの用意はないということ。保護者が送り迎えをするんですね。フルタイムワーママの私にとっては厳しすぎる。
知的学級を選んだあと、進路はどうなる?
元々通常学級の大人数での受け身型授業を疑問視していた私としては、少人数で能力に合わせて行う授業って最高なのでは…と思ってしまいました。
ただ!!!
一番知りたいのはここですよね?進路!!保護者が今した決断で、息子のすべての将来の道を詰むのではないか?というのが一番気になる部分でした。
これについては進路を変更することは可能。ということ。
ただしですね、担当の方は、やはり知的学級は少人数で進めていく特別な環境なので、知的学級から普通級に戻るときには結構大変と(やんわり難しい?)言ってました。
OT(作業療法)担当者からのアドバイス
月1で息子が通っているOT(作業療法)の方に就学相談内容を伝えたところ、
「え!1年生で情緒級選べないの…!」
と驚いていました。ですよね~~~。
作業療法士さん曰く、
息子くんは恐らく知的学級では少し物足りないと思う。
ただ、集団生活が難しいところ、情緒級が選べないことを考えると
もし僕が保護者だったら…少人数の知的学級を選ぶかな…
1年間息子に寄り添ってもらった療法士さんの意見、私も同意です。
すぐにプロの意見を聞くことができる環境を整えておいて、本当によかった。
今後の進め方
今後はGW明けに行われる学校公開で見学してみて、そのあと家族で意見を揃えて7月から12月の5回に渡って開かれる「就学・進学検討会」までに書類を揃えて出席し、その2週間後に結果が届くという事。早いもの順で定員オーバーになったりしますか?と確認したところ、「知的学級には定員はありません」ということでした。
ちなみに知的学級は学校公開で見学できますが、情緒級は色々な人が見に来るとパニックになる子もいるので見学できないということでした。見学すらできないでどうやって進路を決めればよいのか。
また、家族でしっかり話し合うというところを就学相談の担当者は強調されていました。
最後の最後でやっぱり納得できないという家族の意見で「やっぱり通常級にします・・」ということがあるらしいです。
幸い知的学級は学校公開で見学できるので、まずは見てみないとですね。
まだ先が長そうです…

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